これから再就職をしようと意気込んでいる人に、生活保護の話をするのは失礼かもしれないけど、こういう制度もあるということを知っていて欲しいと思うので、あえてここでお話しておきたいと思います。

離職をすれば失業等給付金が支給されますが、それはわずか数か月の話。生活困窮者自立支援制度という救済制度もありますが、それは生活の一部を助けてくれるだけですし、それぞれの都道府県や市町村によっては、それほどのお助けにはならないこともあります。場合によっては助けていただける期間が制限される可能性もあります。

再就職をしたいと強く思っていたとしても、それは必ずしも叶うとは限りません。何件、会社の面接を受けても、何百件面接を受けても、再就職できない時は出来ないこともありますし、理想の求人票に出会えなくて何年も就職活動を続けなければならないことだってありますよね。

どうしても就職が決まらないとなった時、1番大変なことは、やはり収入だと思います。アルバイトでもいいから稼ぐというのも、できることならばやるべきですが、フルタイムで週5勤務などのシフトを入れてしまうと、就職先を探せない、面接に行けないなどとなってしまうこともあります。

たかがアルバイトと言っても、「就職先が見つかるまで…」などの条件付きになってしまいますし、それもそんなに都合よく見つかるとも限りませんよね。

貯金や家族の支え、各都道府県や市町村の助けにより、なんとかなれば良いですが、どうしても再就職がなかなか決まらなく、収入が全く無い、もしくはほとんど無いという場合、生活保護を検討するもの1つだと思います。

生活保護は生活のほぼ全てを助けてもらえる、我が国最強のお助け制度です。生活保護の中でもランク分けはあるのですが、食費や住居費は完全に助けて貰えます。プラス、生活に必要であろう衣料品や日用品にも使用できるように、最低限ではありますが、それなりのお金を支給してもらえる制度です。

アパート代は別で、だいたい1人つき7万円程度いただけるそうですよ。母子家庭などなら13万円程度。年齢や家族構成によって変わってきますが、最低限の生活は保護してもらえるくらいの金額はもらえます。もちろん、贅沢などは難しくなってしまいますが…。

生活保護を受けると、税金が免除されたり、医療費が無料になったりというお助けもあります。場合によっては、水道光熱費も免除(増額)されることもあるそうです。本当に生活をする為、食べる為だけにお金を使うという生活と考えれば、充分な金額を貰えるのです。

収入が無いからと食べない生活をしていると、体調を崩してしまいやすくなりますが、体調を崩したところで病院にも行けない…。これでは余計に再就職は難しくなってしまいますよね。

生活保護はある意味では最後の手段です。「人様の税金からなる生活保護で生活をさせてもらうなんて…。」と抵抗があるのも理解できます。でも、あなたは再就職を目指していますよね?その気持ちに偽りはありませんよね?

いつか、再就職が決まって、安定した生活が自分の収入だけでできるようになれば、その時には生活保護も辞めれば良いんですよ。自分がしっかり働いて、税金を納めて、今度は自分の様に困っている人を助ける身に戻れば良いんです。

どうしても再就職が決まらない時、生活がどうしても出来ない時、1人で悩まないで相談だけでもしに行ってみてくださいね。生活保護は最低限の生活を保護し、元の生活を取り戻してもらうことが目的です。利用しても良いんですよ。