会社が倒産した、リストラにあったなど、自分に辞める意思がない場合や、本来なら辞める必要がない場合などの会社都合での離職ではなく、自己都合で退職をした場合、実際に失業等給付金を貰えるのは約3か月後からとなります。

ほとんどの人の離職理由が自己都合になることが多いと思うので、ほとんどの人が約3か月は無収入になってしまうのです。

ちなみにですが、社内で何かしら悪さをしてしまったことによるクビ、いわゆる懲戒解雇の場合、再就職時の履歴書に懲戒解雇であったことを記載しなければいけません。自己都合と同じように約3か月後から失業等給付金を貰えますが、重大に重い(悪い)解雇というレッテルを持った状態での再就職になってしまいます。

多くの会社は、懲戒解雇に値する解雇であっても、再就職のことを考慮して自己都合という形で退職させてくれることも多いそうです。どのような形で解雇されるかにもよるかもしれませんが、できるだけ会社としっかり話し合い、自己都合での退職という形になるようにしてもらう方が良いでしょう。

さて、会社都合の解雇でない限り、約3か月間の無収入の生活が待っています。この3か月間の1番の心配と言えばやはり、「どうやって生活すればいいの?」ではないでしょうか?

正直に言ってしまいます。そりゃ、貯金をしておくのが1番ベストです。特に自分の意思で辞めて転職を希望しているならば、数か月くらいは生活できるだけの貯金は置いておくべきだったでしょう。

とはいえ、日々の生活がすでに苦しかった人もいるでしょう。急に退職することになって「貯金なんてねーよ…」となる人もいるでしょう。全くの「0円」での約3か月を過ごす人だっているかもしれません。となれば、無収入は厳しすぎます。事前の対策法として、在職中にカードローンの契約を済ませおくという方法もあります。

また、オススメなのがアルバイトです。就活中であっても、雇用保険に加入しない程度のアルバイト、つまり週に20時間以内、もしくは4日以内のアルバイトであれば大丈夫です。契約期間が7日以上で雇用保険に加入するようなアルバイトをしてしまうと、それは就職と見なされ、失業等給付金を貰えなくなってしまいますので、この点は注意しておきましょう。

失業等給付金を貰らう条件のもう1つに、ハローワークでの認定日に必ずハローワークへ行かなければいけません。また、再就職をする会社への面接などもたくさん予定に入ってくることでしょう。

例えばですが、コンビニのアルバイトをしたとしましょう。シフトが組まれてしまいますよね?そうなると、ハローワークの認定日や面接の日程の時に不便です。認定日は面接に行くなどの理由でない限り、原則として変更はできません。

そこで、日数契約もない、自分の都合で働きたい時だけ働ける、派遣や登録バイトをオススメします。本当に1回きりの単発的な日雇い派遣は、もう法律で禁止されてしまったらしいのですが、例えば『A工場に派遣で行きます』という契約を登録会社で行い、このA工場だけに何度も派遣で行くのはOKなんです。

1度登録しておけば、時間のある時、お金が必要な時にA工場で働けるようになります。もちろん1度きりでも良いですし、毎日でも良いんです。そんな登録制派遣なら、失業等給付金を貰える条件内に合わせて働くことも可能ですし、認定日や面接の予定とも合わせやすいですよね。

最後に、認定日の時、収入を得たことは必ず報告をしましょう。失業等給付金から収入を引かれた支給になるなどもありますが、その分は後回しに繰り越されることもあるそうです。不正受給にならない為にも、自分がどの程度働いても問題ないかなどは、ハローワークの担当者さんに確認はしてみてくださいね。