失業等給付金や再就職手当、生活困窮者自立支援制度や生活保護。細かいことを言い出すと他にも色々。仕事を失ってしまった時、生活が困難になった時、私たちには条件や審査が必要になったとしても、様々な救済制度があり、何かと支援金を受け取れる可能性もあります。

もちろん、これらの支援は全国民が、失業等給付金などについては雇用保険料を納めていた人が、全ての人が受ける権利がある救済制度なので、問答無用に「お金をください!」と言っても良い制度でもあります。

が、しかし!!言い方をものすご~く単純にしてしまいますと、『何もしなくてもお金が貰える制度』でもあります。もっと悪い言い方をしてしまいますと、『楽して金が入る制度』でもあるのです。

実際に、失業等給付金においても、生活保護においても、不正受給がとても多いんです。たまにTVニュースになったりしていますよね。これらのお金は国が出しているのですが、元をたどれば私たち国民の税金や保険料なのです。誰かがしっかり支払ってくれているから、困っている人が助けてもらえる。そんな支え合いにより成り立っている支援なのです。

例えば、失業等給付金。再就職が決まっていることを隠し、再就職などしていないフリをして、収入があるにも関わらず受け取る。ハローワークで許されない程の収入を得れるだけのアルバイトをし、さらに受け取る。このような行為は不正受給です。

生活保護。実際には外で働くには何も問題がないにも関わらず、体調が悪いと言い、生活保護で生活をする。再就職先を探しているフリをし、面接に受からないフリをし、いつまでも生活保護を頼る生活をする。これも不正受給です。

とある失業等給付金申請中のAさん。給付金では足りないからと、フルタイムでアルバイトをし、更に夜間もアルバイトをし、月に30万円ほど稼いでいます。雇用保険には入らないで済むように、派遣のアルバイトを何個も掛け持ちし、ハローワークには一切申告をせず、失業等給付金も貰っています。

とある生活保護世帯があります。持病があり仕事ができないと言い張るBさん。月に何度も外食をし、暇つぶしにゲームをし、時に体を動かしにスポーツジムに通っています。無職です。外食費・ゲームの課金・ジムの月費、なんなら移動に使う交通費や、ゲームをする為のパソコンやスマホやTVなども全て生活保護から支給されています。ジムで運動する元気があっても、仕事は出来ないそうです。

例え話ではありますが、あなたはAさん、Bさんを許すことができますか?「だったら自分もそうやって多めにお金をもらおう!」と思ったのなら、失業等給付金の時点で、申し込みすらしないでいただきたい。

世の中にはご飯1食すら食べるお金がない、子供を育てるお金がない、住む家さえもないという人が、まだまだたくさんいらっしゃいます。本当に困っている人の全てを助けれていないんです。私なら、AさんやBさんにお金を渡すくらいなら、そのような人たちを助けてあげてほしいと思います。

あなたが申し込みをする資格がないということではありません。あなたが本当に困っているならば利用すべきです。

ただ、今まで自分も保険料や税金を払ってきたこと、今度は自分の為に誰かが払ってくれていること、無駄に使ってよいお金ではなく、本当に困っている人を助ける為の大切なお金であること、これだけは忘れないで欲しいと思うのです。大切に使い、できるだけ早く再就職をして、他の困っている人に委ねる、そう思える人だけ利用して欲しいものなのです。