正社員は(残業などを除き一般的に)、1日8時間、週に5日間、一応は定年まで働く見込みという形で働くのが普通ですよね。

雇用保険の加入条件は、1週間に20時間以上、1か月以上働く見込みがある人が入る保険です。学生バイトさん以外は、法律で雇用保険に加入することが義務付けられており、当然ですが正社員の方なら確実に加入しているはずです。

この雇用保険の目的は、失業した時に生活が安定できるように、再就職の援助ができるようです。つまり、雇用保険い加入していれば失業等給付金が貰えるということになり、みなさんもそう思っていると思います。

しかし、雇用保険に加入していたとしても、失業等給付金が必ず貰えるわけではありません。「保険料を支払ってきたのに!?」と思いますよね。離職している状態なら尚更、失業等給付金がどれほど助かる収入になるか…。保険料を払ってきたのですから、できるだけ貰いたいものです。

では、失業等給付金を貰うには、雇用保険に加入していた意外にどのような条件があるのでしょうか?

①まず、離職していること。当然ですが、仕事をして収入を得ている状態では貰えません。

②再就職をする意思があること。そして、再就職ができる健康状態にあること。失業等給付金が貰えるからと再就職をする気がなかったり、病気や怪我により再就職が困難な場合には貰えません。

③月に1度~2度のハローワークでの認定日に必ず訪問し、失業認定申告書を提出する。この時、再就職先を探している、面接に行っているなどの、再就職をしようと行動をしていることを証明できなければ、認定してもらうことができず、認定されなければ貰えません。

④正社員でなくアルバイトやパートであっても、雇用保険に加入した場合は貰えません。

⑤特に女性の場合、専業主婦(夫)になると決めていると貰えません。

⑥離職した時点、失業等給付金の受給資格決定前までに、次の就職先が既に決まっていると貰えません。

細かいことを言い出すと、他にも多々ルールはありますが、最低でも上記の6点は確実に守って欲しい条件です。細かいルールは個々で違ってきたり、失業等給付金以外の対応になることもあるので、必ずここ以外にもハローワークで確認してくださいね。

「何よりも早く再就職を見つけなきゃ!」、「とにかく今の生活の為にバイトでも何でもしなきゃ!」となっている人は、結構見落としがちですよね。もちろん、失業等給付金を貰わずに再就職をしてしまえば良いことなのですが、もし、再就職がすんなりと決まらなかった場合は、やはり失業等給付金はとても重要になります。

ちょっと割に合わない給付金だなという印象が私にはあります。要は、『離職したなら再就職はしっかり探しなさいよ!就職活動に専念できるように給付金出すんだから、今は働くよりも探しなさい!それができない(しない)人には給付金はあげないよ!!」ということでしょう。

「給付金を貰えるまでの生活は?」、「給付金なんかじゃ全然足りないんですけど!」なんて意見はポイっとされてしまうのが、なんと言いますか…悔しいですが、ここは一先ず失業等給付金を貰えるように注意すべき点だと思います。

実際にハローワークに行った際、ご自身が納得いくまで質問しても良いかと思いますよ。というよりも、質問しまくってください!それで、貰えないなんてことにならないように、本当に注意しておいてくださいね。