再就職が出来ない、早く再就職しないと!と悩んでいる人の多くは、やはり収入が心配なのではないでしょうか?離職した人には失業等給付金が支給されますし、その支給後でも都道府県や市町村で様々な救済を受けることは可能です。

その最終手段とも言える救済制度が『生活保護』です。国からお金を貰って生活をさせてもらう。仕事もしていないのに人並みに生活をさせてもらう。そんなことに抵抗がある人も多いかもしれません。でも、どうしようもない時には利用する権利だってあるんです。

とはいえ、実際に「もう生活保護しかないかもな…」と思っていたとしても、そこに足を踏み込むことが出来ない人も多いでしょう。その理由は生活保護のイメージではないでしょうか?生活保護は人並みの生活を保護してくれますが、当然、必要最低限に抑えられてしまいます。このことににより、多くの制限を強制されるというイメージがとても大きいんです。

例えば外食。就職活動をしたいと考えているならば、毎日毎日の自炊が難しいかもしれません。極力、自炊をしようと思っていても、体調を崩してしまうこともあるかもしれません。ですが、生活保護でも外食をしても良いんですよ。さすがに毎日OKとは言えませんが、たまに息抜き程度に外食をしても、いただいている範囲で生活ができるならば問題はありません。

次に嗜好品など。絶対に必要とは言えないものの、何かしら欲しいものってありますよね。タバコ、お酒、漫画、洋服やメイク道具などなど。趣味や習い事なんかもですね。これらについても、絶対にダメというわけではありません。やはり控えるように指導をされるとは思いますし、こればかりに使い過ぎて生活を圧迫してしまってはダメですが、完全に我慢しなければいけないということもないんですよ。

現代では生活必需品とも言えるスマホやパソコン。DVDプレーヤーやレコーダーなどなど。高額なものも考えてみると、TVや冷蔵庫・洗濯機・エアコンなどなど…。これらも持てないのではないかと思っている人が多いです。特にパソコンやエアコンなど、絶対に無くてはならないとも言い切れないものは、制限があるというイメージがありますよね。

生活保護では、その地域の70%以上が所有しているものは生活必需品として認められます。今の時代、パソコンを持っていない家庭の方が少ないですよね。意外かもしれませんが、ほとんどの地域でパソコンは所有してもOKというふうに認められるんですよ。

生活保護費で車を購入するというのは問題になるでしょう。ただし、車を所有している状態で生活保護を受けることになった場合、その車が必要だと判断されれば、車を手放さなくても良い可能性もあります。就職活動をしているなら、車だって残せる可能性があるんですね。この点は要相談です。

この様な感じで、私たちが持っていたイメージとは少し違うことも多いかと思います。余りに度が過ぎた贅沢は許されませんが、ちょっとした息抜きやご褒美は、人並み程度には楽しむことも可能です。多少なら貯金として現金を貯めることも可能なんですよ。(学費の為など、目的などは明確にしなければいけない場合があります。)

もちろん、生活保護で支給されると決まった額よりも多くもらったり、追加でもらったりはできません。度が過ぎない程度であれば、どの様な使い方をしても意外と大丈夫ですが、度が過ぎ過ぎると生活自体が困難になり、生活保護の意味もなくなるので、その点は注意が必要です。もし、生活保護を受けることになれば、大切に使う努力はしましょうね。