Page 4 of 5

再就職先が決まるまでは派遣や登録制アルバイトがオススメ

会社が倒産した、リストラにあったなど、自分に辞める意思がない場合や、本来なら辞める必要がない場合などの会社都合での離職ではなく、自己都合で退職をした場合、実際に失業等給付金を貰えるのは約3か月後からとなります。

ほとんどの人の離職理由が自己都合になることが多いと思うので、ほとんどの人が約3か月は無収入になってしまうのです。

ちなみにですが、社内で何かしら悪さをしてしまったことによるクビ、いわゆる懲戒解雇の場合、再就職時の履歴書に懲戒解雇であったことを記載しなければいけません。自己都合と同じように約3か月後から失業等給付金を貰えますが、重大に重い(悪い)解雇というレッテルを持った状態での再就職になってしまいます。

多くの会社は、懲戒解雇に値する解雇であっても、再就職のことを考慮して自己都合という形で退職させてくれることも多いそうです。どのような形で解雇されるかにもよるかもしれませんが、できるだけ会社としっかり話し合い、自己都合での退職という形になるようにしてもらう方が良いでしょう。

さて、会社都合の解雇でない限り、約3か月間の無収入の生活が待っています。この3か月間の1番の心配と言えばやはり、「どうやって生活すればいいの?」ではないでしょうか?

正直に言ってしまいます。そりゃ、貯金をしておくのが1番ベストです。特に自分の意思で辞めて転職を希望しているならば、数か月くらいは生活できるだけの貯金は置いておくべきだったでしょう。

とはいえ、日々の生活がすでに苦しかった人もいるでしょう。急に退職することになって「貯金なんてねーよ…」となる人もいるでしょう。全くの「0円」での約3か月を過ごす人だっているかもしれません。となれば、無収入は厳しすぎます。事前の対策法として、在職中にカードローンの契約を済ませおくという方法もあります。

また、オススメなのがアルバイトです。就活中であっても、雇用保険に加入しない程度のアルバイト、つまり週に20時間以内、もしくは4日以内のアルバイトであれば大丈夫です。契約期間が7日以上で雇用保険に加入するようなアルバイトをしてしまうと、それは就職と見なされ、失業等給付金を貰えなくなってしまいますので、この点は注意しておきましょう。

失業等給付金を貰らう条件のもう1つに、ハローワークでの認定日に必ずハローワークへ行かなければいけません。また、再就職をする会社への面接などもたくさん予定に入ってくることでしょう。

例えばですが、コンビニのアルバイトをしたとしましょう。シフトが組まれてしまいますよね?そうなると、ハローワークの認定日や面接の日程の時に不便です。認定日は面接に行くなどの理由でない限り、原則として変更はできません。

そこで、日数契約もない、自分の都合で働きたい時だけ働ける、派遣や登録バイトをオススメします。本当に1回きりの単発的な日雇い派遣は、もう法律で禁止されてしまったらしいのですが、例えば『A工場に派遣で行きます』という契約を登録会社で行い、このA工場だけに何度も派遣で行くのはOKなんです。

1度登録しておけば、時間のある時、お金が必要な時にA工場で働けるようになります。もちろん1度きりでも良いですし、毎日でも良いんです。そんな登録制派遣なら、失業等給付金を貰える条件内に合わせて働くことも可能ですし、認定日や面接の予定とも合わせやすいですよね。

最後に、認定日の時、収入を得たことは必ず報告をしましょう。失業等給付金から収入を引かれた支給になるなどもありますが、その分は後回しに繰り越されることもあるそうです。不正受給にならない為にも、自分がどの程度働いても問題ないかなどは、ハローワークの担当者さんに確認はしてみてくださいね。

必ず貰えるわけではない!?失業等給付金を貰う為の条件

正社員は(残業などを除き一般的に)、1日8時間、週に5日間、一応は定年まで働く見込みという形で働くのが普通ですよね。

雇用保険の加入条件は、1週間に20時間以上、1か月以上働く見込みがある人が入る保険です。学生バイトさん以外は、法律で雇用保険に加入することが義務付けられており、当然ですが正社員の方なら確実に加入しているはずです。

この雇用保険の目的は、失業した時に生活が安定できるように、再就職の援助ができるようです。つまり、雇用保険い加入していれば失業等給付金が貰えるということになり、みなさんもそう思っていると思います。

しかし、雇用保険に加入していたとしても、失業等給付金が必ず貰えるわけではありません。「保険料を支払ってきたのに!?」と思いますよね。離職している状態なら尚更、失業等給付金がどれほど助かる収入になるか…。保険料を払ってきたのですから、できるだけ貰いたいものです。

では、失業等給付金を貰うには、雇用保険に加入していた意外にどのような条件があるのでしょうか?

①まず、離職していること。当然ですが、仕事をして収入を得ている状態では貰えません。

②再就職をする意思があること。そして、再就職ができる健康状態にあること。失業等給付金が貰えるからと再就職をする気がなかったり、病気や怪我により再就職が困難な場合には貰えません。

③月に1度~2度のハローワークでの認定日に必ず訪問し、失業認定申告書を提出する。この時、再就職先を探している、面接に行っているなどの、再就職をしようと行動をしていることを証明できなければ、認定してもらうことができず、認定されなければ貰えません。

④正社員でなくアルバイトやパートであっても、雇用保険に加入した場合は貰えません。

⑤特に女性の場合、専業主婦(夫)になると決めていると貰えません。

⑥離職した時点、失業等給付金の受給資格決定前までに、次の就職先が既に決まっていると貰えません。

細かいことを言い出すと、他にも多々ルールはありますが、最低でも上記の6点は確実に守って欲しい条件です。細かいルールは個々で違ってきたり、失業等給付金以外の対応になることもあるので、必ずここ以外にもハローワークで確認してくださいね。

「何よりも早く再就職を見つけなきゃ!」、「とにかく今の生活の為にバイトでも何でもしなきゃ!」となっている人は、結構見落としがちですよね。もちろん、失業等給付金を貰わずに再就職をしてしまえば良いことなのですが、もし、再就職がすんなりと決まらなかった場合は、やはり失業等給付金はとても重要になります。

ちょっと割に合わない給付金だなという印象が私にはあります。要は、『離職したなら再就職はしっかり探しなさいよ!就職活動に専念できるように給付金出すんだから、今は働くよりも探しなさい!それができない(しない)人には給付金はあげないよ!!」ということでしょう。

「給付金を貰えるまでの生活は?」、「給付金なんかじゃ全然足りないんですけど!」なんて意見はポイっとされてしまうのが、なんと言いますか…悔しいですが、ここは一先ず失業等給付金を貰えるように注意すべき点だと思います。

実際にハローワークに行った際、ご自身が納得いくまで質問しても良いかと思いますよ。というよりも、質問しまくってください!それで、貰えないなんてことにならないように、本当に注意しておいてくださいね。

【就活する前に絶対にチェックして!】再就職手当を貰う為の条件

失業等給付金を受け取るできると判断された人は、実際に給付される予定だった失業等給付金の3分の1以上を残して再就職した場合、残りの金額の60%~70%を再就職手当として受け取れるようになります。

基本的には失業等給付金を受け取れる条件をクリアしておけば、また、普通に再就職をしていれば、特に問題なく再就職手当は受け取ることができることが多いと思いますが、失業等給付金から再就職手当に変わった後に追加される条件について、念の為に確認しておきましょう。

①認定日にキチンとハローワークに行くなど、失業等給付金を受給する条件をクリアしている。これは大前提です。

②待機期間(失業等給付金を申し込んでから7日間)は過ぎてから、面接などを行い再就職をしたこと。

③待機期間終了後の最初の1か月は、ハローワークから就職活動をしたこと。最初の1か月のみ、自分で求人サイトを見たり、知り合いの紹介などで就職してしまうと、再就職手当は貰えなくなってしまいますので、注意しておきましょう。

④雇用保険に加入する仕事に就いていること。基本的に正社員として雇用されれば、問題なく雇用保険には加入するでしょう。

⑤1年以上の雇用の見込みがあること。例えば1年契約で、1年ごとに更新するなどというタイプは、この点では認められない可能性があります。基本的に正社員とは、定年まで継続して働く見込みがある雇用ですので大丈夫だと思いますが、面接に行かれる会社のこともよくチェックしておきましょう。

⑥離職した会社に再び就職した場合は、再就職とは見なされません。

と、このような感じです。まぁ、普通に再就職すれば特に問題はないかな?という感じですね。最初の1か月はハローワークからの紹介しかダメというところは注意しておきましょう。

もう1つ、少し注意しておいた方が良いかもしれないことも紹介しておきます。上記にも書かせていただきました、離職した会社に再び就職した場合というところに注目しておきましょう。

例えば、大手コンビニで考えてみましょう。『セブン○レブン』・『ファミ○ーマート』・『サーク○K.』で分かりますよね。あなたはサーク○Kの元社員でしたが、この度、離職することになりました。そして、再就職を目指しています。

経験を考え、同様の仕事に就きたいと考えています。この時、セブン○レブンに再就職をすれば問題はありません。ただし、ファミ○ーマートに就職をしてしまうと、再就職手当が貰えなくなる可能性が出てきます。もちろん、サーク○Kに再就職すると確実に貰えません。

なぜファミ○ーマートがダメか分かりますか?ファミ○ーマートとサーク○Kって今では同じ会社ですよね。このような吸収して合併したとか、傘下の会社だとか、離職前と再就職先が何かしら関係のある場合、再就職手当が支払われないことがあります。

もし、嫌な思いをして辞めた会社なら、関連のない会社へ面接に行くことの方が多いので大丈夫だとは思いますが、意外にも「知らなかったけどグループ会社だったんだ!」ということも少なくありません。

ハローワークから出る条件には、「密接な関係のある会社がNG」などと言われることが多く、どこまでがNGなのか微妙なラインです。もしかして!?と思うような会社に再就職を希望する場合は、その前にハローワークで確認をしておいた方がよいかもしれませんね。

給付金が貰えるまでの3か月間の収入はどうすればいいのか

失業等給付金の受給の申し込みをすると、待機期間の7日間が待っています。そして、自己都合などにより離職した場合などは、更に約3か月の給付制限期間が待っています。

実際に私たちの手元に失業等給付金が振り込まれるのは、少なくとも約3か月以上が過ぎてからということになります。この失業等給付金を受け取ることのないままに再就職が早々と決まった場合を除き、無収入の期間が3か月以上続くということになってしまいます。

さて、貯金もないとなれば、この無収入をどう生活していくか、これが最大の悩みになるかと思いますが、どうするおつもりでしょうか?

まずは、支払わなければいけないもの、契約しているもの、できるだけ全てに事情をお話しましょう。例えば家賃。家主さんによっては、事情を考慮して待ってくれたり、分割にしてくれたりすることもあります。クレジットカードなども、支払いを再開するまでは使えなくなりますが、考慮して待ってくれることも多いです。

すぐにでも就職する意思がある、その為に今行動をしている、1日も早くいままで通りに支払えるようにする、などというあなたの強い気持ちを伝えるつもりで、相談してみましょう。もちろん、そんな事情はダメだとされることもあります。ですが、意外に待ってくれることも多いのが事実です。

次に、電気代などの水道光熱費です。これは放置していても1・2カ月は大丈夫なことも多いですが、それを超えると止められてしまいますよね。家賃やクレジットカードなどもそうなのですが、やはり2カ月~3か月を超える滞納は厳しくなっていきます。

例えば、クレジットカードやインターネットなどは、支払えないことにより強制解約なんてことになったとしても、状況が状況なだけに諦めもつくのですが、家賃や水道光熱費はそうもいかず、結局は支払うしかないものでもあります。

そこで、各契約会社に事情を説明して相談した上で、何を優先的に払わなければいけないかを考えてみてください。絶対に止められてはいけないもの、支払いを待つことができないと言われたものでしょうか。ここで、やはり少なからず、収入が必要になってしまいます。

失業等給付金の受給資格に引っかからない程度のアルバイトを検討してみましょう。まぁ、月に数千円~5万円程度の収入ならなんとかなるかな?1日4時間以内、週に20時間以内、週に4日以内などなど、細かい決まりはあります。とても注意しなければいけませんので、必ずハローワークでご自身でも直接、アルバイトに関しては質問をすることをオススメします。

最低限、早く支払いをしなければいけない分、1か月の食費程度しか稼げないのがこの時の現状です。(失業等給付金を確実に貰う為にはです。)

再就職活動もしなければいけませんし、アルバイトに明け暮れてしまうのも良くないでしょう。ここは仕方ないと割り切りましょう。できる限りアルバイトで賄う程度にしておきましょう。

言い難いことではあると思いますが、失業等給付金を実際に貰うまでに約3か月かかることを説明し、配偶者の方やご家族の方に支えてもらうことも検討した方がよいかと思います。というよりも、何かしらの助けがなければ、特に旦那様だけが収入源の3人家族とかになりますと、専業主婦の奥様の負担が半端ないですから…。

ちょっとプライドが傷つくことではありますが、失業等給付金を受け取るにも様々な条件や決まりがあるんだということを、しっかりと伝えた上で、周りの人に助けてもらうべき時でもあると思います。最低限のアルバイトもしているなら、きっと分かってくれますよ。